駆け込み需要とその剥落

aircraft-p38-lightning-2661927-2560x1440

日本経済研究センターの予測によると、2014年1月~3月期は、増税前の駆け込み需要で、前期比プラス0.8%と高めの成長となるが、4月~6月はその反動でマイナス1.7%と、大幅なマイナスに転落する見通しです。駆け込み需要の反動と、増税を実感しての生活防衛で、落ち込み幅は倍増する可能性が高いです。

消費増税に伴う景気の腰折れを防ぐため、先月、歳出総額5兆4654億円の2013年度補正予算が成立しましたが、対策は公共事業や東日本大震災の復興、低所得者への現金給付がメインであり、平均的なサラリーマン家庭には恩恵が及びません。

同センターは反動一巡後の7月~9月にはプラス0.9%まで回復すると予測していますが、所得が増加しないと仮定すれば、個人の消費手控えや生活防衛は固定化・長期化する可能性が高く、楽観的すぎるように思えてなりません。

GDPの6割弱を占める個人消費の低迷が続けば、デフレ-マイナス成長に逆戻りしても不思議はありません。しかも、今回の増税の特徴は、大増税時代の幕開けということです。

政府はすでに来年10月に消費税率を10%まで引き上げることを決定してますが、10%がゴールと考えている人はおそらく1人もいないでしょう。消費税を3%引き上げても、税収は年間で4兆円しか増えません。増大する社会保障費をカバーし、財政を均衡させようと思えば、消費税率20%でも足りないでしょう。

人口が減少し、高齢化が急ピッチで進行するなか、消費税が際限なく引き上げられるかもしれないという警戒感が定着すれば、消費性向は委縮せざるを得ません。

- この項終わり -

Posted in: 未分類

Comments are closed.